透析室で働く看護師にはメリットがあると言われています。一番のメリットは「働き方」にあると言えるでしょう。多くの透析室は、日中の時間帯のみの運用です。8時間〜12時間ほどの透析となるため、交代制やシフト勤務はあっても日勤専従として働けます。透析時間はほぼ決まっていますので、提示で帰りやすいこともメリットと言えるでしょう。

外来看護師とは異なり、透析患者に対する看護のみの業務です。透析室の中での業務は多岐にわたりますが、基本的には臨床例は「慢性腎不全の患者に対する人工腎臓透析」となりますので、こういった点もメリットと受け止める人もいるでしょう。ルーチンワークが中心なので、ルーチンワークが得意な人にはおすすめです。

この他、症例に対して専門的な学びを取り入れやすい点もメリットと言えるでしょう。外来や病棟看護師の場合、症例について広く浅く知識を取り入れることが多くありますが、透析室看護師の場合、深い学びを取り入れることができます。腎臓病に関する看護師のための資格や、認定看護師、透析技術に対する認定資格などを取得し、スキルアップを図る看護師も多いのが特徴です。

また、年齢を重ねると体力の問題から看護が難しいと感じる看護師も見られます。透析室を利用する患者さんはいわゆる「自立」した人たちが中心です。ベッドへの移乗や体位交換などは不要ですので、力仕事が苦手という人のも選ばれています。透析室でのキャリアは、転職後継続して続けられるメリットがあります。家族の転勤などで引越し後も、新しい土地で透析室看護師として即戦力となれるのもよいでしょう。